trump-1280322_960_720

日経平均は米中貿易摩擦への懸念が続き、
再び下げ幅を拡大し、¥1000安に迫っている。

ドル・円は急落し、心理的節目の105円を割り込み、
¥104後半での値動きが続く。

トランプ米政権が22日、中国による知的財産権の侵害を理由に、
中国製品に25%の追加関税を課すと発表。
中国もすぐさま対抗措置を発表し、
米国と中国の対立で世界経済の雲行きが怪しくなった。

対中制裁で高関税を課す製品の規模は500億~600億ドル円と、
米国の輸入総額の3%程度、米経済全体への波及は現時点では限られる。
中国にとっては米国はお得意様。
世界経済をけん引する2大大国の対立だけに、
報復合戦のあおりを食う日本も戦々恐々。

中国による報復の可能性が最も高いと言われているのは米ボーイング。
中国から受注した飛行機の注文がキャンセルされる可能性が高いと言われており、
22日の米市場ではボーイング株が急落した。
これを受け、同社へ部品を納入する川重やナブテスコ、
東レなどの関連銘柄には連想売りが波及したている。

米国がくしゃみをすると日本が熱を出すと言われているが、
実際、昨夜のダウが約3%の下げに対し、
日経平均は現時点で4.5%の下げ率となっている。
有料会員入会のご案内