
FRBの今後の金融政策、市場の大方の予想通り
テーパリングの加速が決められ、
来年1月から新規の資産購入額を月300億ドル削減し、削減幅を従来の2倍にすると決めた。
FRBは前回11月のFOMCで、月額1200億ドルを買入れてきた資産買い入れ策について、
11月と12月には購入額を150億ドルずつ縮小するテーパリングの実施を決めた。
このペースでテーパリングが続けば、来年6月にはテーパリングは完了し、
金融市場では、テーパリングと同時に利上げが実施されるとの予想。
政策金利見通しでは2022年中に3回の利上げを示唆。
FRBはインフレに神経質となっているが、
原油価格は目先10月がピークとなっている。
今後の原油価格次第だが、
市場ではFRBは22年半ばから利上げを開始し、
その後は2024年末までに合計で1.5%ポイントまでの、
緩やかなペースでの利上げが見通しが織り込まれている。
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22年はFRBの利上げ政策がカギ
FRBはインフレ抑制に躍起になっている。
長期金利は抑制され、実質金利はマイナス圏にあり、
現状では株式市場への資金流入は続いている。
22年、利上げのアクセルを踏み込んだ時、
この微妙なバランスが崩れる可能性があり、
長短金利差が縮小し、景気回復をも失速させる可能性もある。
量的緩和策、低金利でアクセルを吹かした米経済だが、
今や頼みは金利政策のみとなり、
利上げには微妙なアクセルワークが必要となりそうだ。
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