ノロウイルスなどを原因とした「感染性胃腸炎」が例年を上回る勢いで流行。
各地で警報が発令されており、さらに大きな流行となる可能性も
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が大流行の兆し
10都県で、1医療機関当たりの患者数が20人を超える警報レベルに達している
最も多かったのは宮城県の45.75人(1医療機関当たりの患者数)
ノロウイルスは毎年11~1月に流行する、感染性胃腸炎の原因となる非常に強力なウイルス。
主にヒトの手指や食品などを介して感染し、おう吐、下痢、腹痛などの症状を引き起こす。
ノロウイルスの治療薬や予防のワクチンはなく、
過去にノロウイルスに感染していても免疫がつかず、何度でも感染する可能性があり、
手洗い・うがい・殺菌などの予防しか対策がない。
関連銘柄としては消毒液、マスク、検査・検出用の試薬などが上げられる。
ノロウイルス関連銘柄はインフルエンザ関連銘柄と重なる銘柄も多い。
2017/12/22 追記
ノロウイルスの遺伝子が変異して感染力が強くなっている可能性があり、
子供や老人だけでなく、大人や過去に感染して免疫を持っている人でも感染しやすくなっているという。
ノロウイルスの影響で、宮城県では20日から生食用のカキの出荷を全域で見合わせている。
なぜカキなのか?
感染者の嘔吐物などに含まれるウイルスは一般的に下水処理を施しても完全に除去できず、
一部が海に流出してカキにウイルスが蓄積された可能性が高いらしい。
ウイルスは細菌と違い、生き物ではない。
ウイルスは、自分の体を作るゲノムがタンパク質の殻に包まれているだけの構造で、
生命の最小単位である細胞をもたず、自力で増えることはできない。
他の生物の細胞を乗っ取り、代謝系を利用して、自分の複製(クローン)を大量に作り出す。
人の嘔吐物の一部が海へ流れ、二枚貝などに蓄積・増殖され・・
前記したようにノロウイルスの治療薬や予防のワクチンはなく、
生食を控え、手洗い・うがい・殺菌などの予防しか対策がない。
ノロウィルス関連銘柄