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ロシアのウクライナ侵攻で西側諸国の制裁の影響により、
原油、金など商品価格が上昇しているが、
主要な輸出国であるロシアの供給不安を意識した買いが強まり、
ニッケルが急騰している。
さらにヘッジ目的の売りの「踏み上げ」巻き込んで、
値上がりが加速、約14年10カ月ぶりに過去最高値更新となった。

世界最大のニッケル生産会社、中国の青山控股集団、
創業者の項光達氏は青山控股集団が積み上げた
ショートポジション(売り持ち)の一部を既に手じまった。

ロンドン金属取引所は8日、
過去最大の変動でニッケル取引を停止した。
ニッケル相場は2営業日で最大250%値上がりして、
ショートポジションには大幅な損失が発生、
追い証への対応に追われているという。

中国商品業界の大物、項光達氏が抱える損失は、
7日の最高値で計算すると、
1日に20億ドルを大きく上回る損失を被ったといわれている。

彼らにとって、商売をする上で、
自社取り扱い商品をヘッジウリすることは、
一般の投資家とは違い、義務に近い。