■オークネット 3964
オークネットは、2008年10月にMBOによって上場廃止となり、
2016年9月30日に8年経っての再上場しようとしたが、
ブックビルディング全営業日になって上場延期を発表した。
オークネットのプレスリリースでは
「最近の株式市場の動向等諸般の情勢を勘案し、中止することを決議し、東京証券取引所への上場を延期いたしました」
となっていたが、日経平均は¥17000前後で膠着状態であった。
そして2017年3月29日に東証1部もしくは2部に再び再上場の予定となった。
事業内容は「インターネットを利用したオークションの主催および運営などの情報流通支援サービス業」
規模も大きく、再上場銘柄、ドタバタがあったという話題ぐらいで、
初値高騰となるような積極的な買いを期待しにくいかもしれない。
■スシローグローバルホールディングス 3563
もとは東証2部に上場していた「あきんどスシロー(2781)」が、
ユニゾン・キャピタルの子会社からTOBを受けてからの吸収合併承認により、
2009年4月1日付で非上場となり、今回こちらも再上場となります。
2012年よりイギリスの投資ファンド、ペルミラ・アドバイザーズ系となり、
2015年に純粋持ち株会社である(株)スシローグローバルホールディングスを設立。
グローバルと名がつくだけに世界に進出のための再上場となるようです。
知名度は抜群、身近な銘柄なので優待狙いなどの人気はありそうですが、
再上場、筆頭株主であるファンドの出口戦略、大型案件ということも頭に入れておきたい銘柄です。
■ほぼ日
コピーライターの糸井重里氏が代表取締役を務める「ほぼ日」は、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営しており、
東京証券取引所に上場申請したことが分かり、早ければ3月にも新規上場する見通し。
ジャスダック市場への上場になる見込みで時価総額は数十億円規模。
年間60万部を発行する「ほぼ日手帳」が主な収益源で、ネットや書店・小売店経由で販売している。
■マクロミル
2014年に米国投資ファンド「ベインキャピタル」が買収し非上場となり、
ファンド傘下で経営再建を進めていたインターネット調査会社のマクロミルが早ければ3月に東証一部市場へ再上場するという。
時価総額は800億円前後といわれており、「ベインキャピタル」の買収価格は約514億円だった。
確かにベインキャピタルのネットワークを活かして事業は世界規模に拡大しており、
売上高は買収以前の約2倍に成長しているが、いきなり東証一部上場ということもあり、
成長性を買うIPOというよりは、再上場からもわかるように投資ファンドの資金回収、売り抜けの色が強い銘柄。
■ピーバンドットコム
マザーズ市場で想定価格¥1550で算出すると吸い上げ資金¥13.3億、時価総額¥34億。
この規模のEコマース企業となれば人気化する素材ではあるが、
割高PER、借金返済のための上場とネガティブな面もある。
その他、ヘルスケアソリューション事業及び在宅サービス事業のインターネットインフィニティー、
オムニチャネルプラットフォームの構築のエスキュービズムも注目度が高いが、詳細はまた。
「初値予想」