AI関連銘柄(東証グロース市場)

AI技術の進化は目覚ましく、多くの企業が事業に取り入れています。特にAIとの関連性が深いと考えられるグロース市場の銘柄をカテゴリ別に分類しました。

AIアルゴリズム・プラットフォーム開発(コア技術系)

AIの根幹技術であるアルゴリズムや、AI開発を支援するプラットフォームを提供している銘柄。


5236 Laboro.AI
顧客企業ごとにオーダーメイドでAIを開発・導入する「ソリューションデザイン」事業が主力。高度な技術力を持つ。

4259 エクサウィザーズ
社会課題の解決を目的とし、介護・医療・HRなど多様な領域でAIプロダクトやサービスを展開。

5574 ABEJA
店舗解析や製造業向けに、AI・IoT技術を活用したプラットフォーム「ABEJA Platform」を提供。DX支援に強み。

5132 pluszero
人間と同様の思考プロセスを再現する「意味理解」を強みとしたAIソリューションを開発。自然言語処理や数式処理に定評。

5572 Ridge-i
AI・ディープラーニング技術を活用したコンサルティングとソリューション開発が主力。特に画像認識分野に強み。

 AIを活用したSaaS・ソリューション提供

特定の業務領域に特化し、AI技術を組み込んだSaaS(Software as a Service)や各種ソリューションを提供している銘柄。

4488 AI inside
高精度な文字認識技術を誇る「DX Suite」(AI-OCR)が主力。ノーコードでAIを開発・運用できるプラットフォームも提供。

2158 FRONTEO
独自開発のAIエンジン「KIBIT」を活用し、リーガルテック(訴訟支援)やヘルスケア、ビジネスインテリジェンス分野で事業展開。

4011 ヘッドウォータース
Microsoft Azure等のクラウド環境を基盤に、企業のDX推進をAIソリューションの提供を通じて支援。生成AI関連でも注力。

4173 WACUL
AIが自動でWebサイトの分析・改善提案を行うツール「AIアナリスト」を提供。

4475 HENNGE
主力はSaaS認証基盤(IDaaS)だが、AIを活用したセキュリティ対策など、AI関連の研究開発にも積極的。 

その他(AI活用・周辺領域)

直接的なAI開発企業ではないものの、事業にAIを深く組み込んでいる企業や、AIの学習に必要なデータを提供するなど、周辺領域で重要な役割を担う銘柄。

4388 エーアイ
高品質な音声合成エンジン「AITalk」を開発・提供。AI技術の進化とともに需要が拡大。

4165 プレイド
CX(顧客体験)プラットフォームで企業の販促を支援

有望銘柄は?

5236 Laboro.AI

*高い技術力とオーダーメイド開発
汎用的なAIツール(SaaS)を提供するのではなく、顧客企業が抱える特有の課題に対し、オーダーメイドで最適なAIを開発・導入する「ソリューションデザイン」事業に特化しています。これにより、他社では解決できない複雑な課題に対応でき、高い付加価値と利益率を実現しています。

*大手企業との強固な実績
三菱商事、JCB、ENEOSといった日本を代表する大手企業との共同開発実績が豊富です。これは同社の技術力が高く評価されている証拠であり、新規顧客獲得における強力な信頼材料となっています。一度実績を積むと、同じ顧客から追加の案件を受注しやすい傾向もあります。

*市場からの高い技術評価
「AIでビジネスを創造する」という明確なビジョンと、それを実現する高度な技術者集団であることが市場から高く評価されています。生成AIなどの最新技術へのキャッチアップも早く、将来的にAIがさらに高度化していく中で、その中核を担う企業として期待されています。

・懸念点
*収益がプロジェクト単位(フロー型)のため、大型案件の受注状況によって四半期ごとの業績が変動しやすい可能性あり。
*事業の成長が、優秀なAIエンジニアの採用・育成に大きく依存。
 

4488 AI inside

* AI-OCR市場での圧倒的なシェア:
手書き文字を高精度で読み取るAI-OCR(光学的文字認識)サービス「DX Suite」が主力製品です。この分野では国内トップクラスのシェアを誇り、金融機関や自治体など幅広い顧客基盤を持っています。SaaSモデルのため、安定したストック収益が事業の基盤となっています。

* 明確な次世代戦略「Learning Center」:
AI-OCRで築いた顧客基盤とブランド力を活かし、誰でもノーコードでAIを開発・運用できるプラットフォーム「Learning Center」へと事業の軸足を移そうとしています。これが成功すれば、単なるOCRの会社から、企業のAI活用を総合的に支援するプラットフォーマーへと飛躍する可能性を秘めています。

* 高い収益性と財務基盤:
SaaSビジネスは利益率が高いのが特徴で、同社も高い営業利益率を誇ります。AI-OCR事業で得たキャッシュを次の成長分野(Learning Center)に投資するという、健全な成長サイクルを描いています。

・懸念点
* AI-OCR市場の競争が激化しており、価格競争に巻き込まれる可能性あり。
* 「Learning Center」への事業転換が計画通りに進むかどうかが、今後の株価を左右する大きなポイントになります。

 

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